くるっ。

あ、こっち見た。

なんか不思議そうな顔してる。

悠哉くんが口を開いた。

「何?」

え、話しかけてきた。

ケータイ同じなの感動しちゃって、思わず声出ちゃったし。

「お前、ウチのクラスの相原凜っしょ?」

「え、うん。ケータイ一緒だったから、びっくりして」

「マジかよ、これ使うとか相原ってコアだな!つか、デザイン的に女子にはナシっしょ」

そう言って悠哉くんは笑った。

……あ、カワイイかも。

「だ、だってスペック気に入ったから」

「スペック~?女子なら見た目重視じゃねーのかよ!お前おもしれぇな」

そう言いながら、もっとクシャって顔になってる。

「いーじゃん、別に。てか、ケータイとか悠哉くん校則違反じゃん?」

「あ、これ内緒な?」

片目つぶって、両手を合わせる悠哉くん。

くるくる表情変わって、面白いなぁ。