そう思いながら、眠りについた。


それからは、直輝くんを避けながら、学校に通った。

2週間くらい経つと、へこんでた気持ちも、だんだん元に戻ってきた気がする。

「凜、今日ウチらマック行くんだけど行かない!?」

お昼休みに、同じクラスの那智とマリ、雪菜が誘ってきた。

「う~ん、私は遠慮しよっかな……。直輝くん、よくマック行ってるし」

私が言うと、みんな、あちゃ~…って顔をした。

「そっかぁ、無神経でホントごめんね」

ほわほわキャラの雪菜が、申し訳なさそうに言った。

「全然大丈夫だって!楽しんできてねっ♪」

「うん、じゃまたどっか行こうね☆」

マリが言った時、予鈴が鳴った。

みんな、次の数学の準備を始める。

3人のテンション、ちょっと下げちゃったかな……。

「早く立ち直らなきゃ」

小さい声で呟いて、ノートと教科書をカバンから取り出した。


放課後、久しぶりに図書室にいってみようと思った。

一緒に帰る那智も、遊びに行っちゃったし。

別に勉強する気はないんだけどね。

星とか好きだし、オトナぶって天体の写真集でも見よっかな~。


ガラガラガラ……。


放課後の図書室は、5、6人の生徒がバラバラに座って、勉強していた。

なんか、ガリ勉くん率高くない……?

ちょっと引いたけど、ここで入らないのもなんか気が引けたから、適当な本を一冊見つけて、適当な所に座った。

持ってきた本をパラパラ見てたら、誰かのケータイのバイブが鳴った。