あれから何時間寝たのだろう。

着替えるのもめんどくさく…… トボトボ階段を降りてママの元へ向かう。



「おはよ……」


「“おはよ”って言う時間じゃないんだけど?」


あきれ返ったママは苦笑いをこぼした。 あたしは時計に視線を移す。


――― 12時って。

我ながらよく寝たな。


「どう、少しは寝むれた?」


「うん、よく寝た」


寝過ぎたせいか、少し体が重い。

今夜、眠れるのかな?

あぁ、そうか。 どうせ、耳鳴りして眠れないか。


「朝も食べていないからお腹減ったでしょ? お昼食べよ」


「んー」


「はい、テキパキ動く!!」


テキパキね、テキパキ。

寝起きのあたしにはちょっと無理かもっ。


「ねぇ、まお?」


「何、ご飯おいしよ! あたしハンバーグ好きだし」


「そうじゃなくて、ちょっと調べてみたら?」


ママが妙に真剣な顔をしてあたしに話しかけてくるものだからちょっとヒヤヒヤする。