リカちゃんからモンブランを一口貰って。
五人で話がよく弾む。


「いつから優ちゃん達って付き合っているの?」


よく考えたら…… あたしは、いつから二人が付き合い始めたとか知らない。
教えてくれたっていいじゃん!


リカちゃんは知っていたのかな?



「ゴメンねー、まお。
言おう、言おう…… って、思ったんだけど」


「思ったんだけど?」


「恥ずかしくなっちゃって」


頬を赤らめて、優ちゃんは隣に座る陽太くんを見上げた。


なんだか、その気持ち分かるかも。
今まで普通の友達だったのに、夏休み明けになったら急に恋人同士。


……… ひゃー!
あたしもなんか恥ずかしいかも。


でもなー。


「たまにはあたしたちにも、優ちゃんを貸してね。 陽太くん」


優ちゃんが休み明けもバスケ部を手伝っていたのは陽太くんの彼氏になったからかな?


「優ちゃんがいない時はいっくん貸すからね」


「俺を愛川の代わりにするなっ!」