う~~~。 考えても考えても分からない。


まだ2年生な訳だし、急いで将来を決める必要が無いのかも知れないけど。


何だか……


夢を持っていないと、置いていかれる―――


そう感じて、しょうがないんだ。



「ま、焦らないでゆっくり考えろ」


「でもさ…… そろそろ、提出だよ」


「あんなもん、希望なんだから適当に書いとけばいいんだよ。
そんな物で、将来が決まったりはしないんだしさ」


そっか…… そうだよね、まだ『希望』だもんね。


まだ考える時間はある。


「いっくん! ありがとう」


なんだか少しだけ気持ちが軽くなったかも。


かもだよ、かーもっ。


あんな紙切れ一枚で将来なんて決まるはずが無いんだ。


あたし…… 深く考え過ぎたのかも。


「あたし、頑張るね!」


「んー、何に頑張るのかよく分からないけど…… まあ、頑張れよ」