これってわがまま?


初対面の人と話すのは苦手だけど…… それでも、人と話すののが好きだから。



「まだ時間もあるからもう少し悩んでみたら?
両親に相談してみるとか…… 樹や愛川にでもさ」


「うん、ありがとう。 陽太くん」


そっか、そうだよね。
まだ決める必要なんて無いもんね。


再来週の月曜日が提出だからまだ悩んで決める事が出来る。



「「さよーならー」」


えっ! もうSHR終わったの?


陽太くんに相談していたら終わっちゃったよ。



「まおー、帰るよー」


「うわぁ~ん。
優ちゃん、ちょっと待ってー。
帰る準備は何もやってないのーー」


「何をやっていのよ、全く……

桐谷もまおと遊んでいるくらいならさっさとまおを準備させてっ!」


「悪い、悪いって」



優ちゃん…… そんなに陽太くんを責めなくても。
あたしがただ遅かったのが悪かっただけなのにな。


「陽太くん、ごめんね。
あたしのせいで優ちゃんに怒られちゃって……」


「イヤ、いいよ。
帰りに愛川に“電話する”って伝えといて」


「わかった……?」