「よし、着いた」


やっと着いた。
たぶん、そう長くは乗っていないんじゃないかな?


でも、いっくんが全然どこに行くか教えてくれなかったから長く感じた。


コンビニからどれくらいの距離か教えてくれればよかったのに。


「ほら、降りろ」


「……… ここって」



懐かしい……
まだ残っていたんだ。


色の落ちた滑り台にブランコ。
ちょっと小さそうな鉄棒。



「小さい頃よくここで遊んだよね!」


「そうだな。
アイス、食おうぜ」


「うん」


普通の公園より小さくて、遊び道具は鉄棒とブランコと滑り台しかない。


でも、小さかったあたしたちには天国のような場所。


「見てみて、ブランコとかチョー小さい」


こんなに小さかった!?
昔なんて足が届かない位だったのに。


今なんて地面に足がぴったり付いちゃうよ。


「ほらよ、アイス」


「ありがとう」