――― 翌日。


「それじゃあ、行ってきます」


「行ってらっしゃい。

樹くん、まおの事お願いね」


「大丈夫です。
無理させないようにしっかり休憩時間も取ります」



日曜日……
今日になってもあたしはこれからどこに向かうのかさっぱり分からない。


分からないまま……
なぜか、ちょっぴりオシャレしてお出掛け。


ジャージはさすがにまずいよね。



「理央ちゃん、お土産買ってくるからね」


「あたしも行きたい!!」


「ごめんな、理央ちゃん。
また今度な。

まお、急がないとヤバイから行くぞ」


「うん、分かった。
じゃ、行ってきます。

理央ちゃん、お土産買ってくるからね」



後ろ髪引かれる思いであたしは玄関のドアをパタンと閉めた。


さて、これからどこに行くのかな?


いまだに何も聞かされていないんですけど?