あのふんわりした女の子が優ちゃんが紹介したいって言う子?


黒い、長い髪。
身長は…… あたしより低いかな?


雰囲気がものスゴーく……
お嬢様じゃん。


足、細ッ!!
どうしたらあんなに細くなるんだ?


こんな一般庶民のようなあたしとあの『お嬢様』が釣り合うわけないよ。



「ごめん、優。
ちょっと片付けに時間が掛かって……」


「いいよ、いいよ。
気にしていないから。
こっちもやっとまおを動かし始めた所だから」


ムッ。
あたしは元から動いていたもん。


「こんにちは、まおちゃん。
あたし“友川 リカ”です。
よろしくね」


「あっと……
木下 まおです。
よろしくです」


うわぁー、なんだか喋り方までお嬢様。
ちょっと高い声。
おっとりとした喋り方。


あたしと全然真逆だよ。



「あたしお腹空いた。
まおもリカも机付けて食べよう」


「うん……」


それより『友川 リカちゃん』ってあたしと同じクラス?


去年は違ったように思うけどな。