そんな弱い気持ちが大きくなる。
「まお、どうした?」
「まお?」
「まおちゃん?」
いっくんがあたしに急に話しかけるから優ちゃんや陽太くんの視線が集まったじゃん。
あたしより前を歩いているのに、急にどうして話しかけるのよ。
「全然、喋らないけど……
どうした、具合でも悪いか?」
いっくんより2段位下にいるあたしの顔を覗きこんできた。
「う、ううん、大丈夫。
ちょっと、机の中のプリントの事を考えていたの」
『もう帰りたい』って気持ち、バレちゃいけない。
3人に迷惑かけちゃう。
「ふーん、そっか。
まお、俺の110円忘れんなよ。
行くぞ、陽太」
あ、あ、あ……
110円。
すっかり忘れていたよ。
どうしよう。
明日でもいいかな?
「どーせ、まおの事だ。
今なんか持っていないんだろ?
明日でいいよ、明日で」
その後ろを振り返って口角に上げるのやめてよ。
なんだか、バカにされている気分。
まあ、バカにしているんだろうけど……
「まお、どうした?」
「まお?」
「まおちゃん?」
いっくんがあたしに急に話しかけるから優ちゃんや陽太くんの視線が集まったじゃん。
あたしより前を歩いているのに、急にどうして話しかけるのよ。
「全然、喋らないけど……
どうした、具合でも悪いか?」
いっくんより2段位下にいるあたしの顔を覗きこんできた。
「う、ううん、大丈夫。
ちょっと、机の中のプリントの事を考えていたの」
『もう帰りたい』って気持ち、バレちゃいけない。
3人に迷惑かけちゃう。
「ふーん、そっか。
まお、俺の110円忘れんなよ。
行くぞ、陽太」
あ、あ、あ……
110円。
すっかり忘れていたよ。
どうしよう。
明日でもいいかな?
「どーせ、まおの事だ。
今なんか持っていないんだろ?
明日でいいよ、明日で」
その後ろを振り返って口角に上げるのやめてよ。
なんだか、バカにされている気分。
まあ、バカにしているんだろうけど……



