なんだか今夜の看護師さんはしつこいな。


普段ならパチン、パチンって消していくのに……



「さっきまでちょっと電話していただけですって!」


「…… もしかして、男の子?」


にっと口角を釣り上げた。


「そうですけど……」


いっくんは一応男の子だ。
女の子にはどう考えたって見えやしない。


「彼氏?」


「違いますって!
ただ家が近所で小さい頃から仲がいいだけなんです」


いっくんが彼氏とか信じられない。
それは絶対無い。


いっくんは大切な友達だもん。



「なーんだ、つまらない。
彼氏かと思ったんだけどな……」


「期待に添えなくてすいません」


「じゃあ、電気消しますね。
お休みなさい」


ふぅ~。
やっと帰ってくれた。


なんだかあの看護師さんと話すのはちょっと疲れる。


もう、今夜は寝よう。


布団を肩まで掛けてゆっくり眠りの世界へ旅立った。