「それじゃあ、そろそろ帰るね」


「そうだね、遅くならない内に帰った方がいいね」



優ちゃんと陽太くんは電車を1度乗り換えなくてはいけない。


わざわざこんな遠い所までありがとう。


「退院の日時が決まったら教えてね」


「忘れずにメールするよ」


本当はまだ優ちゃんたちと一緒にいたいよ。
まだ話したりない。
もっともっと話したい。


――― 時間は許してくれなかった。



あんなにあったクッキーはほとんど空っぽ。
と言っても、ほとんどあたしと優ちゃんが食べたんだけどね。



「優ちゃん、あと20分で電車が発車しちゃうよ」


「だね……
じゃあ、まお。
学校で待っているからね」


「うん、ありがとう。
また学校に行ったらノート見せてね」



よし、しっかりノートの予約も完了。


これでノートは大丈夫だ。