――― 翌日。



「大きい……」


目の前そびえ立つ総合病院に……開いた口が塞がらない。


あたしがお世話になる病院は今、リフォームの真っ最中。


診察とかには影響が無いらしいんだけどね。



「まお、いつまで立っているの?
早くしないと置いていくよ?」


ヤバッ。
あまりの迫力に足が止まってしまった。


あたしの数メートル前にママが立ってあたしを振り返って見ていて、パパなんかもう入り口近くまで歩いている。


急がなきゃ。




院内に入れば動きは昨日まで通っていた病院とほぼ一緒。


受付で紹介状を提出して、耳鼻科外来へ行く。


初診になるから簡単に調査にも答える。



「木下さーん、お入りください。
保護者の方も一緒にお願いします」


平日の午前中なんだけど……


名前が数十分したらすぐに呼ばれた。


こう言う嫌なことは早く終わって欲しいが……


早いのも……ちょっと、考えもの。