――― キーンコーン カーンコーン。


「――― っと、今日はここまで」


ああ、ついに4時間目が終わってしまった。

結局、4時間目は陽太くんの話をどう交わそうか考えていたら……


あっという間に終わってしまった。



「まおちゃん、東側の階段の踊り場に来て」


「わかった」


1時間、丸々使って考えたけど、良い案が浮かばなかった。



「まおー、ご飯にしよ?」


「うぅぅ、優ちゃーーーん」


「な、何なのよっ」


「どうしよう……」


優ちゃんに泣きついてしまった。


陽太くんは先に教室から出ていったみたいだし、いっくんもいない。



優ちゃんにいっくんとのこれまでの事を全部話した。


「全く……
薄々は何かあったとは思っていたけど……」


「だって、話したくないんだもん」


いっくんに知られるのだけはどうしても避けたい。


それには陽太くんも知られたら困る……