“無理はしないでね。
もし具合悪くなったら直ぐに言うんだよ?

学校も少し位休んだって進級には影響しないはずだから”


帰りのバスの中であの日――― 始業式のあとに優ちゃんに言われた言葉を思い出す。

多少休んだって進級には影響しないかもしれない。


でもさ…… それでもあたしは、学校に来ていたいんだ。


みんなでくだらないことで笑ったりするのって好きだし、今のスタートペースを崩したくない。

でも、実際は…… 体は悲鳴を上げている。


「しんどい」



学校は週5日、時々半日だけ土曜日も。

休みが2日あっても疲れは簡単に取れない。

まだ学校が始まって数日しか経っていないのに体が重くてしょうがない。


ガタガタ揺れる電車に乗って地元駅に着いた。

たった数十分なのに妙に長く乗っているような気がする。

これもあたしの体が疲れているからかな?