俺は一気に階段を駆け上がり、3階へとたどり着く。
「…ビーンゴ!」
明らかに、奥に扉の装飾からゴージャスな雰囲気を醸し出している部屋を見つけた。
3階は静かだった。
さっき追いかけてくるやつらは撒いてきたから。
それに、中川の部屋があるんだったら、下っ端は出入り出来ないだろう。
それでも忍び足で部屋に近づき、開くわけないよな~と思いつつも、扉を引いてみる。
…すると。
「え…嘘、開いてるし」
これは、中川が部屋の中にいるかもしれない。
覚悟を決めた俺は、扉を思い切り開け、中に飛び込んだ。
「…空雅、くん…?」
「………志乃」
その顔を見て、安心したのも束の間、素早く周囲を見渡す。
「中川は!?」
「…いないよ。侵入者捕まえてくるって…」
それを聞いて、安堵のため息をついた。
でも、早く逃げなきゃ見つかる。


