今現在、俺は、日本近代史の授業を受けている。 大学2年の前期の終了を間近に控え、単位を落とすまいと必死になっているにも関わらず、授業の内容は右から左へと素通りしていく。 それもこれも2日前の一件で、未だに気分がどん底にいるせいだ。 あの日を思い出すだけで、悪寒がする。 あの後、結局最後まで致されてしまった俺は、痛む身体に鞭を打ち逃げ出すように、あの部屋を後にした。 もう二度と会いたくない。 そしてあの記憶を抹消すると決めた。