その男の手が延びてきたかと思ったら、俺の頭を引き寄せた。 俺は失神してしまいたい気分だった。 お前は誰だとか、 ここはどこだとか、 俺たちはどうして一緒にいるんだとか、 聞きたい事はいっぱいあったけど、声が出ない。 あぁ、いったいなにやってんだ俺。 「もうすこし、寝ようか」 男はあろうことか、俺の腰までも腕をまわしてグッと引き寄せた。 もう完全に密着状態。 あぁ、もう泣いてしまいたい。