あれから伊坂は俺のところへ来なくなった。 当然と言えば当然だろう。 これで、以前の平安が戻る…はずだった。 なのに俺の中の罪悪感と胸の痛みは、治まるどころか、どんどん酷くなっていく。 心がどうしようもなく、乱される。 もっとやり方があったんじゃないか。 もっとあの時、冷静に対応できていたら。 もっと… どうしてこんな事ばかり、考えてしまう? 俺にどうしろって言うんだ。