あれから数日、俺は既に大学内で立派な有名人になっていた。 伊坂聖治のお気に入りという名目で。 原因は伊坂と再会してしまった日。 食堂という、誰もが訪れる場所であんな会話をしていれば、当然噂は瞬く間に広まっていく事だろう。 どこを歩いてもヒソヒソと囁かれ、毎日が憂鬱で仕方ない。 しかも伊坂はその事を気にする様子はまったくなく、暇さえあれば、俺のところへやってきて、鳥肌が立つような言葉を吐いていきやがる。 これでは、噂を助長しているようなものだ。