「なっ…!?」

金槌で殴られたような気分とはこの事だと思う。
あんな事になった奴と同じ大学だなんて、誰が考える?

もし俺が神を信じていたなら、今、この時をもって神という存在を全否定しているところだ。
が、残念ながら俺は神を信じていない。

なら、今の俺はいったい誰にこの不条理を訴えればいいのか。

「悠斗…おまえ、伊坂先輩を知らないのか?」

驚く俺の横で、すでに冷静を取り戻していた、和輝が言う。

「えっ?どうして和輝が知ってるんだよ」

どうして和輝がこの男を知っているのかと、驚いて和輝を凝視する。