まだあたしたちは出逢ったばかり、こ んなことでやっと出来た友達を手放し たくない。 あたしだって馬鹿じゃない。 もしも千代ちゃんが薫くんを好きだと しても、千代ちゃんと絶交したりなん かしない。 「それって、…薫くん??」 スカートを両手で握り締めて、俯くと 千代ちゃんの返答を待った。 まだ引き返せる。 今話題を変えることだって、難しくは ない。 でも、あたしに更なる追い打ちを掛け る人物がやって来た。 .