俺、今何て言ったっけ…。 クリスマス、クリスマス、クリスマス ……クリスマス。 「 クリスマスー!? 」 俺は慌てて立ち上がると、姫ちゃんの 後を追いかけた。 いつもは普通に過ぎてく行事だった。 だけど今年は訳が違う。 「姫ちゃん!!」 追いかけたあげく、男共に絡まれてい た姫ちゃんを助けだし、円形校舎の階 段に座らせた。 走ったお陰で乱れた息を一旦整える。 姫ちゃんは眉をギュッと寄せて、胸元 を握り締めていた。 .