「陸ちゃ〜ん♪おはよ!!」


デカイ声で叫びながら廊下を
走って来る。


朝からの高いテンションの持ち主
は誠也しか居ない。


しかし…いつまで経っても慣れないアイツの朝1からのテンションの高さ…。


黙ってクールに決めてりゃイケメンなのに…。


「陸ちゃん無視すんなよ!!
相変わらず陸ちゃんは朝からテンション低いねぇ…。」


「…お前が高すぎんだよ!!」


「そうかな…?普通だと思うんだけどなぁ…。ところで陸ちゃんは今日も俺と遊んでくれるの?」


「今日はパス…。」


「今日は果懍ちゃんとデートですか?」


「昨日.会えなかったんだぞ!!
今日は会うに決まってんだろ!!」


「ん…。確かに昨日の陸ちゃん機嫌
悪かったもんね。今日は大好きな
果懍ちゃんに会っていっぱいチューして来なさい。」


「……。(ニヤッ)」


「陸ちゃん…。顔がにやけ過ぎ…。」


「お〜い!!お前ら早く教室に入れ遅刻だぞ!!」


2年の時と同じ俺達の担任の吉岡
が職員室から出て来て喚いてる。


「よりによってお前ら2人共が俺のクラスって…ハァ…。」


吉岡がため息をつきながら教室に
入って行く。


「かわいそうに…。」
誠也が人事のように呟いた。