「果凜…ちょっと着いて来て
欲しい所があんだ…いい?」


「うん!!いいよ。」」


果凜の家からの帰り道…俺は
果凜と子供達を連れてある場所
へと向かう。


20分ほど車を走らすと
目的地に着いた。


「パパ?ここは…?」


「佑輔が…ここに眠ってるんだ。」


「佑輔って…結婚式の時
誠也君が持っていた写真
の人だよね…。」


「うん。佑輔に翼と美羽を
見てもらいたいんだ…。」


俺は昔.佑輔のお墓の
前で誓った約束を守る
事が出来無かった。


それは唯一俺が佑輔に
ついた嘘となってしまった。


果凜と共に子供達を抱き上げ
佑輔のお墓に向かう。


お墓の前に行くと真新しい
花が供えられていた。


「綺麗…誰か来てたのかな?」


「そうみたいだな…。
佑輔は先輩や後輩まで
たくさん知り合いが居たから。
本当にいい奴だったんだ。
みんなも忘れてないんだな…。
良かった…。」


「楓花〜走っちゃダメだよ!!」


ん?この声は…マジかよ…。


休みの日.以外は毎日聞いてる
聞き覚えのある声。


「パパ!!誠也君達だよ♪」


やっぱり…。


約束をした訳じゃないのに…。


なんで.あのバカがここに
来るんだよ…。