俺達は仕事が終わるといつもの
様に急いで着替える。


着替えながら誠也は佐伯に
教室を休んで病院に行く事
を伝えていた。


「遅くなるかもしれないけど
迎えに行くからね。
チビ達は?…そっか(笑)
うん。わかった。じゃあね。」


「いつまでもラブラブだな。(笑)」


電話を切った誠也を冷やかす。


「お前に言われたくねぇよ。(笑)」


誠也はそう話しながら今度は教室
に休みの電話を入れていた。


ちなみに教室とは最近.誠也が
週1で通い始めた料理教室だ。


まだ優花がお腹に居た時に
つわりがひどかった佐伯に
代わって飯を作り始めたのが
きっかけで料理にハマり出した
のは知っていたが…教室にまで
通うと言い出した時には驚いて
しまった。


仕事が終わったその後に
エプロンをして料理を習っ
ている誠也を想像すると少
し笑ってしまう。(笑)


「今日は使わねぇし
来週まで置いとくか…。」


誠也がブツブツ言っている。


「どうした?」


「ん?エプロン。」


そう言って誠也が見せてくれた。


パンダ…?


広げると胸元にパンダの
顔がプリントされていた…。


「スゲェ可愛いだろ。(笑)」


「……。行くぞ。」