「次は男の子が欲しいん
じゃねぇの?(笑)」


「…いや.どっちでもいい。
元気にさえ産まれて来て
くれれば…それだけで充分
なんだ。
陸…子供は可愛いぞ特に
自分の子供はな。(笑)
俺…もし桃と楓花…それに
産まれて来る子供の為に死ね
って言われたら死ねるもん。」


「…そっか。」


誠也の言った言葉はまだ
子供の居ない俺には経験の
無い感情だけど…。


誠也の想う気持ちは
わかる様な気がする。


それは…愛する人の為だったら
自分の命さえも惜しくはないと
言う事…。


今の俺には果凜だけに
向けられる感情だけど…
やがて自分の子供が産まれた
時には俺もきっと誠也と同じ
事を思うだろう。


「まぁ.お前達はずっと離れ
てたから当分は二人で居た
いだろうけど。
お前も.いつまでも若くは
ないんだからな。(笑)」


「うっせぇよ。(笑)」


その後…楓花の時には軽かった
佐伯のつわりが今回はひどくなり
誠也が晩飯を担当する事に…。


それからは既に離乳食が
終わった楓花と佐伯が口を
開けて誠也の帰りを待って
いるって訳だ。(笑)


その為か最近の誠也の頭に
スーパーの特売日はインプット
されている。(笑)