最近の俺は毎日.夜遅く帰っては
散々お袋に文句を言われながら晩
飯を食ってる。


「陸!!あんたはもっと早く帰って
来れないの!!」


「うるせぇな…。
俺にだって色々事情ってもんがあんだよ!!」


「何.生意気な事.言ってんのよ!!」


クソッ…俺だって毎日.時間潰すのに
どれだけ苦労してると思ってんだよ…。


まだ続くお袋のお説教を背中で
聞きながら俺は自分の部屋に戻る。


-トントン-


「陸…入るぞ。」


風呂上がりの岳が
呆れた顔で入ってくる。


「お前と母さんの声.風呂場まで
聞こえてたぞ。(笑)」


「あのババァ!!俺が飯.食い出すと
前に座ってギャーギャーうるせぇんだよ。」


「母さんもお前の事が心配なんだよ。たまには早く帰って来てやれよ。(笑)」


そうだな…こんな生活いつまでも
続ける訳にはいかねぇよな…。


「あぁ.わかってる。
そんな事より岳は女とうまく
いってんのかよ?」


「なんで?…気になるのか?」


岳の顔が一瞬.険しくなる。


「いや…別に…。」


「いってるよ。(笑)
今日も家に来てたんだけどお前が
遅いから…そう言えば送ってもら
った日からお前.星野に会ってないだろ?」