高校を卒業して半年。


自分の身体に成果が現れた
頃から漠然と思い描いてい
た夢がはっきりと自分の中
で形になっていた。



俺はやっと計算の無い
自分の夢を見つける事
が出来たんだ。


自分の身体が不自由に
なった事で見つけた夢。


諦めずに努力する事で
日々の喜びを感じられる。


当たり前の事一つ一つが
出来る様になる事で子供の
様に純粋な気持ちで喜ぶ事
が出来る。


そんな気持ちを色々な事情で
障害を持ってしまった人達に
伝えたい。


「父さん.話しがあるんだ。
母さんも聞いて…。」


休みの日.リビングに居た
父さんに声を掛ける。


「どうした?急に改まって。」


「俺…学校に行きたいんだ。
やっと自分の夢を見つけたんだ。」


「お前が行きたいのなら
どこでも行けばいい。
父さんも母さんも応援するよ。」


「俺…理学療法士になりた
いんだずっとリハビリに通
ってやっと自分が目指すも
のを見つけたんだ。

頑張ってる人の力になりたい。」


そんな俺の夢を父さんと
母さんは賛成してくれた。


「岳…素敵な事ね…自分で
決めたのなら頑張って目指
しなさい。」


父さん.母さん…ありがとう。