* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆

家に戻っても俺は全ての事に
やる気を失っていた。


もちろんリハビリも行っていない。


「岳.学校はどうするの!?」


「行きたくない。
俺は学校に行って
何を目指せばいいんだよ?
頑張っても無駄なんだよ!!」


今さら俺は学校に行ってもみんな
からはこの自由の効かない身体を
哀れむような目で見られるだけだ。


それに松葉杖だってまだ上手く
動かせない。


それ以上に外に出れば色々な障害物が進路の邪魔をする。


そんな手間の掛かる事は
面倒だ。


日を追うに連れ俺は自分の部屋に
閉じこもる事が多くなった。


-コンコン-


「岳…入っていい?」


チッ…!!


母さんは何を心配してるのか
毎日のように俺の部屋に何度も
入って来ては俺の様子を伺っている。


「何だよ!!話しがあるなら
そこで話せばいいだろ!!」


「あ.あのね。今.学校に行って
来たの…。
休学届け出してきたから…。
焦らずにまた3年からやり直そうね。」


余計な事しやがって…。


自分より年下の奴らとなんで
俺が一緒に勉強しなくちゃ
いけねぇんだよ。


「……行かないからな!!
退学届け出して来いよ!!」


「岳…。」