* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆

俺はドラマのような会話に笑って
しまいそうになった。


息子と一緒にサッカー?


オッサン…車椅子に乗って
サッカーなんて一生出来るはず
ねぇだろう。


何がもう少し頑張ってみますだ。
無駄な事してんじゃねぇよ。


くだらねぇ…。


「先生.僕.頭が痛くなったんで
病室に戻ります。」


「えっ!?前園君リハビリは!!」


うるせぇ…リハビリなんて
やってられるかよ。


病室に戻ると母さんが
驚いている。


「岳!!リハビリは!?」


「頭が痛くて帰って来た。」


「岳…本当に動かなくなってしまうわよ!!」


「うるさい!!頭が痛いって
言ってるだろ!!」


2週間後.俺の退院が決まった。


「前園君.退院しても.ちゃんと
リハビリに通って下さい。
君はリハビリに消極的らしいが
リハビリをしないと筋肉が硬く
なって本当に動かなくなって
しまうんだよ。
時間は掛かるがリハビリをする事
によって必ず動くようになるから
諦めずに頑張るんだよ。」


星野の親父がまた慰めの
言葉を掛けてくる。


どいつもこいつも頑張れ…頑張れ
ってうるさいんだよ!!


俺はずっと頑張って来たんだ!!


その結果がこれなんだよ!!