「お母さんは大丈夫!!
前は太りすぎてたから今は
少し痩せて体調がいい位なのよ!!
陸.あんた…お母さんが痩せて
一段と綺麗になったな…って
思ってるんでしょ!?」


そう言ってお袋は笑う。


「………お袋…ごめんな。…」


分かってるんだお袋が俺に心配
掛けないように無理してる
って事くらい…。


「…陸…。」


「俺…お袋には小さい頃から
ずっと迷惑ばっか掛けてさ。
高校だって結局…退学になって…
本当にごめん…。
こんな事.言ったら又お袋は
悲しむかもしれないけど…
俺…今回の事.後悔なんてして
ないんだ。
人を傷付ける事はもちろん悪い
事だけど…。
後悔はしてない…。」


俺は正直な気持ちをお袋に
話した。


「陸…。あんたは確かに小さい頃
からケンカばっかりで…でもね
あんたは自分より弱い子に絶対
に手は出さない子供だった。
イジメられている子が居たら
その子の為に闘うような優しい
子供だった…。今回の事も岳に
対して何かあんたが絶対に許せ
ない事があったんでしょ?」


「………。」


いつも.俺の顔を見れば
怒鳴ってばかりいたお袋…。


ちゃんと俺の事.見ててくれて
いたんだ…。