手に持ったままの携帯が着信を
告げている。


果懍だ…。


長い間.鳴り続ける携帯をずっと
握りしめていた。


その着信音が果懍の叫び声の様で
胸が締め付けられる。


果懍.ごめん…。


本当にごめんな…。


携帯が鳴り止むと俺はすぐに
アイツに電話を掛けた。


R♪…R♪


R♪…R♪…R♪


「………は…い。…」


「俺だ…話しがある…今から
公園まで来いよ。」


「…陸か?何だよ…こんな時間に…
話しがあるなら帰って来ればいい
じゃないか…。」


「俺はいいけどテメェが困るん
じゃねぇのかよ…。」


「陸…さっきから何なんだよ!!
言いたい事があるならハッキリ
言えよ!!」


「テメェが果懍にした事を
思い出してみろ!!」


岳が息を飲む音が聞こえた。


「何の事だよ?…とにかく行くから待ってろ。」


岳を待っている間に携帯が鳴った。


果懍?…拓海君…。


電話に出ないで居ると何度も着信
を告げる。


「もしもし…。」


「陸か!?今.何処に居るんだ?
俺.今.病院なんだけど果懍から
電話があってお前の様子が変だ
って…何かあったのか!?」