ただ三橋くんの口から聞きたいの。


私のことを、本当にどう思ってるのか。


安心させてほしい。


今もこんなに近くにいるのに、


心は全く近づかない。



「…ごめん…ね。私、なんで泣いて…」


「めぐ。」


腕を引かれた。


視界が動いた。


温もりがあった。


肩に、胸に、背中に。


少し甘い、香水の匂い。


力強い、でも優しい、温もり。


私は今、抱き締められてる。


だけど………











「…ごめん…」







聞きたいのは、その言葉じゃない。


ないんだよ…?