内気な恋



「ほんとだねー。」


私も同じように空を見つめた。

と、その時。


「めぐー!美香ちゃーん!」

聞き覚えのある声に、私は眉を寄せた。


ま…まさか…


―ドシッ!


「きゃあっ!み…三橋くん?!」

そう。抱きついてきたのは、三橋くん。


「俺もいるよー。」


とチャリをひきながら笑う高橋くんだった。


「偶然だね。」


「あ、今ここのカフェでケーキ食べてたの。」


高橋くんに美香が言う。


「ここね。ここ、学割だしね。」

高橋くんがカフェを見ながら行った。