「なぁ。話したいことがあるんだけどさ、」 「はい……」 ズキズキ… 胸が痛いよ。 ほんとは逃げ出したい。 「ホームラン打てたら、聞いてくれ。」 「はい。」 先輩は、顧問の先生を呼んだ。 そして、「本気で俺に投げてください。」 そう言ったんだ。 ああ……… もう一度、先輩の野球姿が見られる……