「あーあ。相原の空振りがなかったら勝てたかもしれないのに。」 三年生の先輩は、負けたことで自分に負けて、野球を捨てた。 先輩は、自分に負けなかった。 悔しかったから、先輩は、誰にもあたらないで、一番必死に練習した。 努力した姿は、後輩の心をうった。 そして、今年の夏。 決勝戦まで行ったあたし達。 先輩の一本できまる。 みんなが先輩にかけていた。 そんなプレッシャーにも負けずに、 見事、ホームランをうった。