「それから、私のお嬢様を
可愛がっていただき、誠にありがとうございました


お礼は後ほど送らせていただきます」






そのまま私を抱きかかえて部屋を出て行った





「エノク、お礼はどうするの?」


「気が変わりました
今すぐにでも送りましょう」


エノクはポケットから小さな筒を取り出すと
それを床に投げた





そして2人が屋敷を出て門をくぐった直後
大きな爆音とともに屋敷が無くなった







「早く帰りましょう、エノク
疲れたわ」









「そうでございます
もう紅茶は冷めてしまいましたね」