チカチカした目を擦りながら、輝を見ようとしたら、ベットが可笑しい。

ベットの上には、レースの布団があるのに、真っ白タオル生地の何かがある。


有るはずもないのに、存在感を示すように


「ねぇ、ダーリン、可笑しいからベットの上に有るの、見て」

恐る恐る輝に言うことしか出来ない。

輝の後ろに隠れるように腰に手を回してそっと、後ろから押すように。


「どうしたんだ、梨結」


「何か怖いの。
ベットの上が・・・ぅわ」

凄く驚いた輝の声を聞いて、何か有るんだわ。


「何で、赤ちゃんが居るんだ」

「え、赤ちゃん」

振り向いて、梨結を見つめる輝に驚きとも言えない、開いた口が塞がらない。

「どうして、何で。
分からないわ。
ねぇ、輝」


言葉が出ない。

「赤ちゃんの両親も心配してるだろうから、交番に届けよう」

冷静に言う輝と何も出来ない梨結。