初対面の人に、何しゃべっちゃってるんだろ。
「大丈夫、だよ」
話が終わった後で、中沢さんが言った。
――大丈夫。
フツーに聞いてる言葉のはずなのに、中沢さんから言ったそれは、特別に感じた。
不覚にも、ドキッとしてしまったあたし。
言われただけなのに。
何でこんなに、ドキッとするの?
酔っぱらいになってるから?
それだけ言うと、中沢さんはカクテルを飲んだ。
甘そうな、ピンクのカクテル。
宝石かと思うくらい、キレイに輝いていた。
あたしは、気づいていなかった。
この時からだったんだね。
あなたに恋に落ちてたのは。
けど、あたしは、気づかなかったよ。
あたしは、酔っぱらいだったから。
恋に落ちたことなんて、気がつかなかったよ。
「大丈夫、だよ」
話が終わった後で、中沢さんが言った。
――大丈夫。
フツーに聞いてる言葉のはずなのに、中沢さんから言ったそれは、特別に感じた。
不覚にも、ドキッとしてしまったあたし。
言われただけなのに。
何でこんなに、ドキッとするの?
酔っぱらいになってるから?
それだけ言うと、中沢さんはカクテルを飲んだ。
甘そうな、ピンクのカクテル。
宝石かと思うくらい、キレイに輝いていた。
あたしは、気づいていなかった。
この時からだったんだね。
あなたに恋に落ちてたのは。
けど、あたしは、気づかなかったよ。
あたしは、酔っぱらいだったから。
恋に落ちたことなんて、気がつかなかったよ。