「やっ…」

唇から出てきた甘い声に、さらに恥ずかしさを感じた。

クスッと、中沢さんが笑う。

「ちょっ…何で、笑うんですか…?」

笑われたことが恥ずかしくて、あたしは聞いた。

「かわいい反応するんだなって」

嬉しそうに、中沢さんが言った。

「やだっ…」

紅くなった顔を両手で隠そうとしたら、つかまれた。

甘くて、深いキスをされる。

そのキスに酔わされたと言うように、あたしの中から“理性”が消えた。


あたしの躰は、こんなに敏感だったのかと思った。

中沢さんの吐息が肌にかかっただけでも、あたしは感じてしまった。

あたしの躰を撫でる大きな手にも、優しく撫でる舌にも、感じてしまう。

中沢さんが触れるたびに、あたしは甘い声をあげた。

あたしと中沢さんの行動を表してると言うように、シーツに波ができる。

その波に溺れるように、あたしは感じていた。

重なる肌にも、絡まる視線にも。