あたしは酒飲みだけど、甘いものが嫌いな訳ではない。
「中沢さんは、好きなんですか?
甘いもの」
「結構好きだよ」
意外だと思った。
“美貌”と言うほどでもないけど、かっこいい顔をしてるのに、甘いもの好きだなんて。
ちょっと、おかしい。
「中沢さんって、モテそうですよね」
あたしは言った。
「ん?
どう言うこと?」
「学生時代とか、モテませんでしたか?」
中沢さんはおかしいと言うように笑うと、
「そんな訳ないじゃん」
と、言った。
「ウソばっかり。
本当はモテモテだったんじゃないんですか?」
あたし、何言ってるんだろ。
「雪ちゃん、怒ってるの?」
中沢さんが心配そうに聞いてくる。
怒ってる、訳じゃない。
ただちょっと、あたしを見ていて欲しかっただけ。
見ていて欲しかったから、言っただけなんだよ?
「中沢さ〜ん。
これくらいにしてあげましょうよ〜」
それまでグラス磨きしていた芯が、突然言った。
「中沢さんは、好きなんですか?
甘いもの」
「結構好きだよ」
意外だと思った。
“美貌”と言うほどでもないけど、かっこいい顔をしてるのに、甘いもの好きだなんて。
ちょっと、おかしい。
「中沢さんって、モテそうですよね」
あたしは言った。
「ん?
どう言うこと?」
「学生時代とか、モテませんでしたか?」
中沢さんはおかしいと言うように笑うと、
「そんな訳ないじゃん」
と、言った。
「ウソばっかり。
本当はモテモテだったんじゃないんですか?」
あたし、何言ってるんだろ。
「雪ちゃん、怒ってるの?」
中沢さんが心配そうに聞いてくる。
怒ってる、訳じゃない。
ただちょっと、あたしを見ていて欲しかっただけ。
見ていて欲しかったから、言っただけなんだよ?
「中沢さ〜ん。
これくらいにしてあげましょうよ〜」
それまでグラス磨きしていた芯が、突然言った。