「それと何の関係があるんだよ」
別になんでも良かった。
桃を開放してやれるんなら。
「紅はその子に‥‥惚れとるんか?」
「は、はぁ!?」
な、なに言い出すんだ‥‥この爺ちゃんは。
「本当に守りたいと思うか?命を掛けてもいいと思うか?」
「な、なんでそんな事‥」
「本当にそう思った時、しなさい。“契約”を‥‥」
「‥‥“契約”?」
その時の俺には、全く爺ちゃんの言っている事が分からなかった。
でもそれが桃を開放してやれる方法なら、
自由にしてやれる方法なら、
何でも良かった。
何でこんなに俺は真剣になっているんだ?
今まで人の為にこんなに真剣になった事なんて無かった。
真剣になる事なんて知らなかった。
その大切さを知らず知らずのうちに教えてくれたのは、
桃、お前なんだ。
「何でもいい。‥本当にアイツを守ってやりてぇんだ」
だから、お前の為に俺に出来る事をしたいと思った。
「じゃあ、教えようかの。“契約”の仕方を‥」
例え、それが自分の命を掛けるような事になったとしても‥‥

