綺麗に少し赤く染まった空だった。
私は、屋上にきた。
恋歌「・・・」
はぁ。
いないじゃない。
来た意味ないじゃん!
一弥「れ・・恋歌?」
一弥!!!
恋歌「何ですか?こんな所に呼び出して。」
私は、素っ気なくいった。
一弥「き・・・来てくれたんだ。」
な・・・
あんたが来いッて言ったんでしょ―がッ!!
一弥「俺、恋歌の事好きだよ。」
ドキ・・・
胸が少しはねた。
恋歌「知ってるわよ」
一弥「俺、ギャルの恋歌も好きだよ。」
え??
嘘でしょ?
一弥「俺、恋歌の全部か好きだよ。」
か・・・一弥がこんなにいい人だなんて、思ってもいなかった。
恋歌「私、好きな人ができたんだ。」
一弥「・・ふぅん」
恋歌「その人にね、告白された時、すごく嬉しかった。でね、なんか意識し始めたの。最近ね。」
一弥は、真剣に私の話を聞いている。
恋歌「でも、本当の私がバレちゃって、あぁ、もうあの人は、私の事好きじゃないんだ。こんな私の事なんか嫌いなんだ。そう思ったの。」
何言ってるんだろう私。自分もよく分からないよ・・・
恋歌「すごく悩んだ。すごく泣いた。今までの私が、すごく嫌いになった。そんな自分を憎んだ。」
なんでだろう。
涙がとまらない。
恋歌「でも・・・違ったみたいだね。」
あぁ。
こんな私、知らない。
私、こんなに素直になれたんだ。

