朝。
チュンチュン、っとスズメの可愛い鳴き声で起きるあたし。




――…ってあたしはそんな純粋な子じゃない！
あんな小さいスズメの声で起きる人なんか居るの！？

その前に、どうして“スズメ”って決めつけるのよ！
小鳥でいいじゃん！
スズメも小鳥の分類に入るでしょ！




あたしが起きる時は…
目覚ましじゃない…
親の声でもない…！
ペットのジローでもない！






「絢佳ちゃん！起きて」


ズシっと来る重さ…
一瞬、吐きそうになる…！
そう！あたしの朝はとても悪いのだ！




「絢佳ちゃん。起きてよ。キスしていいなら起きないでね？」



…だぁぁあぁぁ！
うっさい猿ね！





上杉 絢佳。
現在、高二で大変です。