アル
「甘く見ちゃダメだよ、そのお風呂場は、『バナナ連続殺人事件』の現場なんだから」


草薙仁
「被害者だれだ!?」


アル
「そこに『浮いていた』!!」


草薙仁
「バナナが!?」


アル
「かわいそうなことに、遺体は皮がぶよぶよになり、身は半端に熱が通っていたよ」


草薙仁
「なぜバナナ程度に殺人考察ができるのかお前は」


アル
「わかってないなあ仁、彼はね、南の島からやってきたんだよ、兄弟がたくさんいたんだよ、きっと出稼ぎだったのさ。それがこんなところでひとり……ひとり溺死なんてさ……うん、涙を誘うよね」


草薙仁
「俺はバナナをそこまで思ってやれるお前に涙を誘わ」


アル
「どうもぉ、二人合わせて『アルジン』です」


草薙仁
「また被せたか!」


アル
「いやでも、意外とこの名前いいと思わない? シンプルで語呂いいし」


草薙仁
「うむ、まあな」


アル
「『草薙仁が』」


草薙仁
「? 『お風呂に』」


アル
「『繁殖中』」


草薙仁
「やめんかっ!!」