草薙仁
「まったくもって……ボケはお前だからな?」


アル
「任せてくれていいよ、じゃあ掛け合い漫才でいこう」


草薙仁
「トントン拍子でだな?」


アル
「そうだよ、じゃあ『小鳥が』」


草薙仁
「『お風呂に』」


アル
「『浮いていた』」


草薙仁
「死体か!?」


アル
「あっ、わかってないなぁ仁! 違う違う、実はこの小鳥はアヒルのヒナだったんだよ!」


草薙仁
「わからん! 俺の頭の中にはプカーと浮かぶ小鳥の死体しか」


アル
「うんうん、次行こう。『アメンボが』」


草薙仁
「……『お風呂に』」


アル
「『沈んでく』」


草薙仁
「沈むのか? 待て、アメンボこそ浮かぶだろう?」


アル
「それが残念なことにね、このお風呂が泡風呂なんだ。せっけん水の上ではアメンボは浮くことができな」


草薙仁
「科学的な解説要らん!」


アル
「オーケー、じゃあ次だね、『バナナが』」


草薙仁
「『お風呂に』」


アル
「『繁殖中』」


草薙仁
「どこの熱帯だ!?」


アル
「おっとぅ、ついに仁も声を荒げたね?」


草薙仁
「無理もないだろが、なんで風呂場でバナナが繁殖中なんだよ」