アル
「実は彼女は『俺』『俺』と自分を呼称しているけど、れっきとした女性で」


草薙仁
「こらこら、いきなりなぜ俺の紹介に入る」


アル
「あれ? だって自己紹介はしたいんじゃなかったのかな?」


草薙仁
「そうは言ってないぞ、俺はただ、」


アル
「どうもぉ、二人合わせて『ジンアル』です」


草薙仁
「おまっ、また被せてきたな! というかさっきとコンビ名が違うぞ。しかも語呂が悪い」


アル
「細かいなあ、仁。そんなに大事かい? コンビ名」


草薙仁
「そりゃあそうだろう。よし、俺が名付けてやる。二人合わせて『神の薔薇と金色の吸血鬼、定義と理想の追求者にして不老の、』」


アル
「どうもぉ、二人合わせて『お年寄り』です」


草薙仁
「だからなぜ被せる?」


アル
「いや、仁、さすがにそれは長いよ、っていうか逆にセンスがないよ」


草薙仁
「なにを言うんだ、こんなもん魔法魔術の契約に比べればまだ一節文にも」


アル
「どうもぉ、二人合わせて」


草薙仁
「あくまで俺の話を聞く気はないのか?」


アル
「じゃあそろそろ真面目に行こう、真面目に」