母は体調が悪くて、仕事を休みがちになっていた。

生活は破綻手前のところまできているに、「ごめんなさい」を繰り返すだけで、生活保護を受けようとは絶対に言わない。

朝は新聞配達。
学校が終わればコンビニエンスストア。
こんなに仕事漬けの高校生なんて他にいないから、成績は落ちる所まで落ちてしまった。

正隆の上履きを踏んづけた時から、何一つ良いことがない。
まさしく最悪の高校生活だ。