でもね。


こんな風になったことは、ないから、変になっちゃう。


てか、なんでかな?


わからないんだ。


話までは知らないから。


ただ、最低とか言われているのを聞くだけ。


「お前が俺を見てくれたら、いつでもやめるよ。」


「冗談やめてよ。」


私は、健一の前からいなくなろうとした。


だって、私が本命みたいに嘘をつくから。


だったら、こんなのを見られて冷静でいられるのかな?

「いつもそうだよな。」


私の手首を掴み私を逃がさないようにした。


「離してよ。」


「離さない。」


いつもの感じが微塵もない。


なんか怖し。


「ど、どうしたの?」


戸惑ってしまう。


「なあ、聞いていいか?
夢羽は、俺のことどう思ってるんだ?」


真剣な眼差し。


逃げれない。


逃げたい。


なにこれ?